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正社員になりたい!30代でもあきらめたくない時の転職のポイント

正社員になりたい。

それならば行動を起こすのが早ければ早いほど、実現の可能性は高くなります。

特に今は、21年ぶりに正規雇用の職員・従業員の増加数が非正規雇用の増加を上回る(日本経済新聞 2016.2.17)という、「正社員を目指すには絶好のタイミング」でもあります。

ただ企業の採用意欲が高く、正規雇用が増えているとはいえ、30代になって非正規雇用から正社員として採用されるためには相応の準備が必要です。

何十社も不採用が続いてしまう事態を極力避けるためにも、30代から正社員を目指す時の転職活動のポイントを確認しておきましょう。

1:「何故今から正社員になりたいのか?」をきちんと整理

なぜ今から正社員

「何故、今から正社員になりたいと思うのか?」

「何故、今まで正社員として働いていなかったのか?」

30代で正社員を目指す時、これは転職活動で必ず聞かれます。聞かれなくても、担当者は心の底で気になっています。この問いかけに答える「企業が納得できる」理由を、志望動機に絡めて伝えられるよう、しっかり整理しておきましょう。

現実には、今まで正社員で働いていなかった理由は、「仕事がなかったから。」「プライベートを優先したかったから。」など、あまりポジティブな理由ではないかもしれません。

その場合も、その考えや状況を素直に認めて反省し、「考えを改めて、真剣に仕事に向き合いたい。」と伝えましょう。正社員になるために始めていること(資格取得やパソコンスキルの習得、研修参加など)があれば、それを伝えればより効果的です。

「今から正社員になりたいと思うのは、安定したいから。」は、気持ちはわかりますが企業が採用する理由にはなりません。

そして整理してまとめたものは、「志望動機(自己PR)」として、A4版1枚程度にまとめ(見た目の読みやすさなども工夫します)、応募書類として履歴書、職務経歴書と共に企業に提出してください。

この「志望動機(自己PR)」は必須の書類ではありません。しかしそこに書かれた、あなたが正社員になりたいと思う理由や、今まで正社員として働いていなかった理由に納得感があり、興味を持ってもらえれば、多少の経験不足でも書類選考を通過し、面接に進める可能性が出てきます。

また、この「自己PR」は熱意の表れとしても評価ポイントになるので、「そこまで言うなら。」と会ってもらえることもあるかもしれません。

もちろん面接に進んだ時にもきちんと伝えられるよう、練習しておきましょう。

2:志望動機は「その仕事でできること・やりたいこと」を考える

「正社員になれれば、どんな仕事でも一生懸命やります。」

「安定してお給料がもらえれば、特にこれがやりたいというものはありません。」

志望動機といっても、そんな本音があるかもしれません。しかし、残念ながらそれでは採用してもらえません。それは「あなたの人生の都合」であって、企業が他の応募者と比べた時にあなたを選ぶ理由にはならないからです。

面接では、応募者の「私はこれができます。」というPRに対し、企業が納得して「この人に仕事を任せたい。」と思った結果が採用となります。つまり、企業が「この人を採用したい。」と思うだけの材料を自分で用意する必要があるのです。

そのためにも、応募する求人に対して今までの経験から応募職種に活かせること、その仕事でどのように働きたいと思っているかをまとめましょう。

正社員になれるなら、と様々な職種に応募する場合には、その職種ごとにきちんと「その仕事でできること・やりたいこと」を志望動機としてまとめてください。使い回そうとすると、使い回せるような漠然とした内容となり、結局どの企業にも刺さらない応募書類となってしまうのでおすすめできません。

面倒に感じるかもしれませんが、この準備が面接突破の鍵となります。

3:職務経歴書は必ず準備してエピソードをPR

どんな場合でも、職務経歴書は必ず準備し、しっかり書き込みましょう。

「今までアルバイトだけだったから、職務経歴書に書くことなんてない。」

「大した仕事はしていない。」

と思っても、どうにか絞り出して「自分の得意なこと」「できること」をまとめてください。職務経歴書は、重要なPRツールです。正社員からの応募もある書類選考で、「この人に会ってみたい。」と思ってもらうには、「自分の良さ」をしっかりアピールする必要があります。

「単純作業ぱかりだったし、書くことなんてない・・・。」という場合には、単なる業務内容だけでなく、職務経歴書に入れると効果的な、次のようなエピソードを思い出してみてください。

【職務経歴書に入れると効果的なエピソード】

1)パートやアルバイト、派遣社員でも正社員並みに仕事を任されていれば、それがわかるような具体的なエピソード。

2)今の業務で「責任感がある」「信頼できる」「頼りになる」など、褒められたエピソード。

3)小さなことでも自分から提案して改善された業務、採用された提案があればそのエピソード。

4)真面目にコツコツと仕事に取り組んできたのが長所なら、真面目な勤務態度を裏付けるエピソード(例:始業30分前に行くようにした、無遅刻無欠勤など)

こうしたエピソードをきちんと記載すれば、あなたの「人柄」が書面で伝わります。経験が不足していてもその「人柄」に興味を持ってもらい、書類選考が通過する可能性もあります。

また、職務経歴書をしっかり書くことは、熱意の表れとしても評価されます。しっかり思い出して整理し、わかりやすい文章でまとめてみましょう。

4:様々な視点から応募企業を探す

企業の中途採用意欲が高く、正規雇用の職員・従業員の数が増えているとはいえ、30代から正社員を目指す転職活動はそう容易ではありません。腰を据えて長く働きたいと思うからこそ、

「給与はこれくらいもらえないと、困る。」

「○○の仕事はやりたくない。」

「どうせなら、安定している、できるだけ規模の大きい企業に…。」

など、選り好みしたくなってしまうかもしれません。しかし、そのような誰にでもわかりやすい優良企業は正社員経験者からの応募も多く、激戦必至です。そこで戦い続けるよりも、様々な視点から応募企業を探してみましょう。

給与はそんなによくないけれど、仕事量が多くなくワークライフバランスがよい企業。

一般的に人気のない業務だけど、社風はよさそうな企業。

10人以下の零細企業だけど、経営者がとても従業員を大切にしている企業。

など、視点を変えれば「実はいい企業」はたくさんあります。自分の先入観を捨てて、「もしかしたらいい企業ではないか?」という目で求人を探すようにしてみてください。

5:できるかぎり明るく、そしてあきらめない

最後に最も重要なポイントを。

転職活動は、できるかぎり明るく、そしてあきらめないようにしましょう。

直近の経験が正社員でなく、面接でも覇気がない人を採用する企業はありません。あってもそれは、よほど応募者が集まらない、ブラック企業の可能性もあります。

「明るく」といっても、無理にテンションを上げる必要はもちろんありません。姿勢よく、前向きな気持ちでいること、相手の顏をきちんと見て話すことができれば十分です。

そして正社員になることをあきらめてしまったら、そこで終わりです。累計発行部数100万部のベストセラーとなった「まいにち、修造」(松岡修造著 PHP研究所 2014)には、「次に叩くその一回で、その壁は破れるかもしれない」とあります。

正社員を諦めて応募をあきらめてしまえば、絶対に正社員にはなれませんが、応募をすれば次の応募で採用されるかもしれないのです。

書類選考がなかなか通過せず、やっと手にした面接の機会でも結果がでず、落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんな時は少し休んで、できる限り前向きな気持ちに戻ってから、また転職活動を始めてください。

正社員としてよい職場に出会えるよう、心より応援しています。

※こちらの記事が公開されていたらリンクをお願いします

30代で正社員を目指すなら、面接のポイントも押えておきましょう。

正社員になりたい30代のための面接の必勝ポイント

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「働き方が合わない」と感じている30代男性は少なくありません。 働く男性にとって30代は、昇進や結婚など公私ともに変化の多い時期。そのため「今の働き方を続けていいのだろうか」「働き方が合っていないような…」と自分のキャリアを見つめ直す人が増える傾向にあるのです。 この記事では、働き方が合わないと悩んでいる30代男性に向けて、そう感じる理由や対処法を解説! 働き方が合わないことを理由に退職や転職するのは甘えなのか、という点についてもお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。 30代男性が「働き方が合わない」と思う理由 30代男性は、何を理由に働き方が合わないと感じるのでしょうか?まずは、働き方に違和感や不満を抱いてしまう理由を解説します。 企業研究や自己分析が不足していたから 「就職・転職時には、企業研究や自己分析が必須!」と、よく言われますよね。 このように言われる理由は、企業研究および自己分析が不足していると、入社後に会社とのミスマッチが起こりやすくなるためです。自分に合わない会社に入社してしまうと「こんなはずじゃなかった!」とショックを受け、会社への不信感や働き方に対する疑問を持ちます。 入社歴が長くないのに働き方が合わないと感じる場合、もしかしたら事前の研究や分析が不十分だったのかもしれません。 大きなライフイベントが発生したから 結婚する、子どもができる、マイホームを購入するなど、30代は男性にとって大きなライフイベントが発生しやすい年代です。人生において重要な岐路に立つタイミングだからこそ、価値観や考え方が変化し、働き方が合わないと感じるケースもあるでしょう。 ライフスタイルは年々変わるものであり、しっかり将来設計を立てていても完璧に予想することはできません。そのため、独身時代は合っていた働き方も、ライフスタイルが変われば合わなくなることがあります。 労働環境や会社の方針に不満があるから 次から次へと仕事を任されて常にオーバーワーク気味、仕事の進め方に納得がいかない、正当に評価してもらえず給料が上がらない…。このように、労働環境や会社の方針に不満があると、働くことが大きなストレスになりますよね。 すると、次第に仕事に対して嫌悪感を持ってしまい「違う環境で働きたい」と思う原因になります。 労働環境や社風は、働くモチベーションに直結するものです。それらに大きな不満を抱けば労働意欲が低下し、働き方が合わないと感じても無理はないでしょう。 企業体質をしっかり理解したから 入社前に企業研究をすることは大切ですが「百聞は一見にしかず」というように、企業の本質は実際に働いてみないとわからない部分がたくさんあります。ですが、入社直後は目の前の仕事に手いっぱいで、なかなか冷静に自分の会社を評価できないでしょう。 ところがコツコツ経験を積み重ねて30代にもなると、昇進したり任される仕事の幅が広がったりして、次第に企業体質や経営方針などが今までよりもハッキリ見えてくるようになります。 企業の本質を正確に把握できるようになったことで、自分に合う・合わないのジャッジも正しく行えるようになり、働き方が合わないという結論が出されることも多いです。 会社の方向性が変化したから 会社は常に利益や成長を追い求める必要があり、そのための改善・変革が必須です。特にベンチャー企業は「変化に対応する柔軟性」が高く、必要に応じて経営を大きく方向転換することも珍しくありません。 しかし、会社にとっては良い方向転換だったとしても、自分も良いと感じるかは別問題。場合によっては、仕事のやり方が一気に変わってしまって戸惑うこともあるでしょう。 変化してしまった会社の方向性と自分の理想にずれが生じると、仕事をしていてもやりがいを感じられず「働き方が合っていないのでは…」と思う原因になります。 自分の考え方が変化したから 物も人も会社も、この世に「変わらないもの」はありません。そのため、大きな原因となるような出来事はなかったとしても、日々仕事をこなしていくうちに少しずつ心境が変化し、働き方が合わなくなるケースもあります。 昨今は特に「働き方改革」という言葉が広まって、多様性や柔軟性に特化した新しい働き方が次々登場していますよね。 働き方の選択肢が増えたことにより理想の働き方が見つかり、「今までの働き方は合っていなかったんだ」と気づく人も多いです。 「働き方が合わない」で退職・転職するのは甘え? 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