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就活の面接・「最後に質問ありますか?」で実は評価を下げる質問とは

就職活動の面接では、終盤に「最後に何か質問はありますか?」と聞かれることがよくあります。

これには、応募意欲や質問力、興味関心度を確認する意味もあり、的確な質問ができれば大きなアピール要素になります。一方で、質問内容によっては「マニュアル通りだな。」「あまり考えていないな。」とマイナス評価になってしまうこともあります。

面接にプラスになるようにと、「最後の質問」を考えておく学生は多いですが、実はその質問がかえってマイナスになってしまっている学生も少なくありません。

今、あなたの準備している質問は、評価を下げる残念な質問になってしまっていませんか?そうならないためにも、「評価を下げる質問の例」を確認しておきましょう。

1:「今後の事業戦略について教えてください。」

今後の事業戦略

企業の事業戦略や経営戦略に関する質問は、一見、応募企業への意欲をアピールするいい質問のようにみえます。

「今後、次の柱にしたいと考えている事業について教えてください。」
「今、直面されている事業課題について、差し支えなければ教えてください。」
「今後シェアを拡大していくための戦略がありましたら、ぜひ教えてください。」

などの質問は賢そうにも見えますし、どんな企業にも使えるので「最後の質問」の例として用意している方も多いのではないでしょうか。もちろん真剣にこの回答の内容で、企業を判断したいと考えている人もいるでしょう。

その通りなのですが、実はこれを聞いて評価がプラスになるためには、「極めて重要な条件」があります。

多くの学生が見落としがちなので、ぜひ確認しておきましょう。このように事業戦略や経営戦略について聞いてプラスに評価され人は、それまでの面接で「戦略的・論理的思考力がある」と認められた人だけなのです。

「戦略的・論理的思考力がある」と認められるのは、自分のやりたいことと企業の事業が一致していることをわかりやすく語り、それに納得性が高く、かつ、その内容が極めて具体的で実現性が高いというケースです。

つまり、「事業戦略を聞けば、その意味を理解し活用できる」と面接官が認めるような、「極めてレベルの高い学生」がして初めて、この質問は絶大な威力を発揮します。

そうではない限り、この質問をしても面接官は、「事業戦略なんて聞いてどうするの?その意味がわかるの?」「就職活動のマニュアルをそのまま実行したな。」という印象ぐらいしか持ちません。いずれにしても、「ぜひ採用したい。」と思わないことだけは確かです。

そもそも、本気で事業戦略や経営戦略に興味がない限り、「とりあえず聞いてみた」感は確実に面接官に伝わります。気を付けましょう。

2:「どのような方が活躍されていますか?」

企業で活躍する人、評価される人はどんな人か?を確認する質問全般にも注意が必要です。

「おすすめの質問例」として推奨されていることもありますが、やはり「それを聞いてどうするの?」と思われかねないのも現実です。

なぜなら、配属先や業務によって必要とされる能力や評価されるポイントは異なるため、実際に企業で活躍している人、評価される人のタイプは様々だからです。だから、一言で「こんな人」と言い切れるものではありません。

一方で、一般的に活躍する人、評価される人は業種や職種に関係なく「どこの企業にも共通する一定の要素」があります。

だから聞かれても、「一概にこんな人とは答えられない。」、または「そんなの一般的に皆同じ。」というのが本音なのです。

これを聞いてあなたが知りたいことは何でしょうか。その企業の風土ですか?それとも評価される能力ですか?それを知ってどうしたいのですか?

この質問で知りたい内容をはっきりさせて、違う角度からより具体的に聞きましょう。

例えばもしその企業で「活躍している人をロールモデルにしたい」「仕事の具体的なイメージを知りたい」という思いがあれば、

「去年入社した人で、一番活躍されている方はどんな方ですか?どんな仕事をされていますか?」

とより具体的な質問のほうが、有益な情報が得られますし、面接官にも好印象を与えるはずです。

3:「どのようなスキルを身につけておくと仕事に役立ちますか?」

これも、「前向きな姿勢を表す質問として評価される。」と言われがちな質問です。この手の質問としては、「入社までに取得しておくとよい資格などありますか?」というものもあるでしょう。

悪くはないのですが、実は面接のタイミングで聞いても、特に評価でプラスされることもなければ、この質問で有益な情報を得る可能性も少ないのです。

なぜなら多くの場合、「入社までに身につけておけば仕事に役に立つようなスキル」はほとんどないからです。本当に入社までに身につけてほしいスキルがあれば、企業は内定者研修を用意します。

せっかくの質問の機会を、この質問で使ってしまうのは少しもったいないと理解しておきましょう。

4:「研修やスキルアップにはどんな機会がありますか?」

研修やスキルアップに関する質問も、「前向きな質問例」として紹介されていますが、実はこれも微妙な質問です。

この質問は「学ぶ意欲が高い」と解釈される一方で、「教えてもらうこと期待する、『待ち』の姿勢の学生」と解釈される可能性もあるからです。

企業の理想の人材を本音で言えば、自ら進んで仕事や仕事以外の機会を活かして、自主的に成長してくれるような人材です。

研修制度などを確認したいのであれば、「自分は入社後も仕事を通じて成長していきたいと考えていますが、研修など社員の成長をフォローする制度はありますか?」など、あくまで「自主的な姿勢」をアピールするようにしましょう。

5:「○○部署に配属されることは可能ですか?」

「配属部署」に関する質問には、職種別採用を行っている一部の企業を除き答えにくいのが本音です。

多くの日本企業では、新入社員の配属先は決まっていないか、あるいは「新入社員はまずはこの部署」とある特定の配属先に決まっているかどちらかです。

さらに配属は、本人の適性や志向性だけでなく、配属先の職務の適性、現場のニーズに合わせて決まります。あなたの適性を測りかねていることもあるでしょうし、希望の部署で求められる適性と、あなたの適性が実は異なっていることもあります。

そのため、企業は面接の段階で配属に関して聞かれてもほとんどの場合で明言しかねるのです。

だからあまりにも特定の配属先への思いやこだわりを示してしまうと、「入社してもその部署に配属されるとは限らないし、配属されなかったと辞められても困る。」と判断をされて不採用…ということになりかねません。

やりたいこと、キャリアプランを明確に語るのは大いにプラスですが、配属先にこだわってしまうのは、一般的には控えたほうがよいでしょう。

背伸びした質問をする必要はない

「じゃあどんなことを聞けばいいのだろう?」と思ったら、立ち止まって考えてみましょう。

あなたは面接の質問を考える時に、就職関連サイトや就職関連本に書いてある質問例を参考にしたり、真似したりしていませんか。もちろんそれ自体は決して悪いことではありません。しかし、質問を選ぶその判断基準が実は間違っているかもしれないのです。

「この質問をしたら、面接官受けがいいと書いてあった。」「この質問は、何となく賢そう(前向きそう)にみえるかも。」という「他人の評価」を意識して、質問内容を考えて(選んで)しまっていませんか。

実はそうやって選んだ質問内容は、あなたの興味関心や個性・適性と関係の薄いものになってしまいます。

これはきっと本人の本心からの興味関心ではない。何だか表面的。面接官は確実にそれを見抜きます。

質問内容は確かに評価対象にはなりますが、だからといって他人の評価を気にして背伸びをする必要は全くありません。本当に興味があって、あなたが知りたいと思うことを聞きましょう。

もちろん、就職関連サイトやマニュアルから選んでもかまいません。その代わりに、「これは本当に聞いてみたい。」と自分が心から思えるものを選んでください。本当に聞きたいことを聞く時には、真剣さや意欲、表情などが全く違ってきます。その「真剣さ」が何よりも大切なのです。

そして、共感できる質問を見つけたら、その質問で自分は何が知りたいのか?をよく考えてみましょう。「本当に知りたいこと」がわかれば、それを聞きだすためにもっと適切な「質問」も浮かんでくるかもしれませんよ。

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