はたらくコラム

転職を繰り返すのがよくない時と繰り返してよい時の違いって?

2017年7月24日


一般的に、「転職を繰り返すのはよくない」と言われています。
しかし、インターネットではごくたまに転職を繰り返している人の成功談を見かけることもあります。

「迷っているなら積極的に転職しましょう」「転職を繰り返すのは、ネガティブなイメージだけじゃない」なんてメッセージを発信しているサイトもありますので、周囲によほど失敗事例でもなければ、「時代も変わったし、転職なんて当たり前だし、転職を繰り返すのはそんなによくないわけでもないんじゃない?」と思う人もいるのではないでしょうか。

「転職を繰り返す」ことについて、ホントのところはどうなのか。

キャリアのプロフェッショナルの視点から、本音でお話しさせていただきます。



転職を繰り返すのがOKなのは、この条件に当てはまる時!

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世の中には、確かに何度も転職を繰り返し、その度にキャリアアップを重ね、年収アップを実現している人がいます。

なかには、5回、6回と転職を重ねても着実にキャリアアップしている稀な人もいますので、そのような人はきっと、「転職は必ずしもマイナスイメージになるわけではない」というでしょう。

そんな人の成功談を聞けば、「転職を繰り返すのは悪くない」とも思えてくるのも無理はありません。

しかし、ぜひ知っておいてください。それはすべての人に当てはまるわけではありません。

転職を繰り返してもOKなのは、基本的には次のような条件のすべて、もしくは少なくとも3~4つに当てはまる場合です。

【転職を繰り返してもOKな人の条件】

☑転職は自分が描く「キャリア形成のため」であり、ネガティブな理由は1度もない。
☑自らのキャリア形成を1つの会社の枠組みではなく、社会全体で考えており、すべての転職に前向きな理由があり、転職の必然性をきちんと説明できる。
☑少なくとも2年程度は1つの会社に在籍している。
☑その在籍したすべての企業で著しい業績を上げている。
☑在籍した企業のほとんど(もしくは少なくとも2社以上が)大手企業である。
☑職務経歴書を見なくても話しただけで、能力の高い人材であることがわかる。


わかりやすくいうならば、「たとえ数年で辞めてしまってもいいから、その間だけでもわが社に在籍して、実績を残していってほしい」と企業から思われるような人材です。

それくらいの人材になると、転職回数はあまり大きな問題ではなくなります。また、大多数の企業が転職回数が多いことを好まないのは事実ですが、「大手企業を転々としてきた」という実績があれば「あの企業も採用した人材ならば、この人は何かすごいものがあるのではないか」と例外扱いにしてもらえるのです。


いかがでしょうか。
もしあなたがこうした条件に当てはまるなら、転職を繰り返すのは大きな問題ではありません。

あるいは、上記の条件に当てはまらなくても、「転職を繰り返す」の「繰り返す回数」が2~3回程度であれば、まだ大丈夫です。

しかしもし当てはまらないのであれば、やはり、一般的に言われるように「転職を繰り返すのがよくない」ということになります。



転職を繰り返すのがよくないのは「年収が下がるから」


では、なぜ「転職を繰り返すのがよくない」のでしょうか。

これは率直に言えば、かなり高い確率で「年収が下がるから」です。

転職回数が多いというのは、言い換えれば「すぐに会社を辞めた実績の積み重ね」です。従業員に対して真摯に向き合う、いわゆるホワイト企業では、採用した人材には長く働いてほしいと考えますから、会社をすぐに辞めた実績が(しかも何度も)ある人は採用しないのが基本的な採用姿勢となります。

そんななかで、転職回数が多い人材でも採用するのは、「他に応募者がいないから、とにかく誰でもいいし、すぐ辞めてもいいから採用したい」職場です。なぜ他に応募者がいないかというと、勤務条件(年収が低い、仕事内容や職場環境がキツイ、労働条件が厳しい、労働時間が長いなど)に問題があるからです。

こうした企業に転職すると、年収アップはもちろんのこと、年収の維持も難しくなります。

たとえ「前職と同じ年収」という条件で入社したとしても、入社後になんだかんだと給与がカットになったり、賞与が支払われなかったりなどで年収が下がってしまった、なんてことはよくある話だと知っておきましょう。

そして採用や人材に対してそのように考えている企業では、非常に残念ながら勤務条件の改善は期待できません。長く働くことができないので、また転職歴が増えてしまうスパイラルに入ってしまうのです。



実際に転職を繰り返すことで、年収がどんどん下がり、勤務条件が悪くなっている人は本当にたくさんいます。

そのほとんどの人が「自分は運が悪かった」「一生懸命やっていたのにこうなってしまった」と思っています。「運が悪かった」「真面目にやっていた」というのが事実であっても、「転職を繰り返した」という事実は変わりませんし、「この人は転職を繰り返す人なんだ」という相手(企業)が持つネガティブなイメージも変えられません。


最近は転職エージェントのアフィリエイト記事を書くため、転職を推奨するサイトも多く見かけます。たしかに転職そのものは決して悪いものではなく、転職によってキャリアアップした、ライフワークバランスが改善したなどの事例も多くあります。

しかし、転職を多く繰り返すことによって、「負の転職スパイラル」に入ってしまったら決してそこから抜けられないからこそ、情報に惑わされることなく、転職を繰り返すことの真実にもぜひ目を向けてみてください。





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