はたらくコラム

仕事を何となく辞めたい気持ちはどう扱えばいい?

2019年9月30日

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「どうしても辞めてやる!」という勢いや強い決意があるわけではないけれど、何となく仕事を辞めたい時ってありませんか。

この仕事って本当に自分のやりたい仕事だったっけ…。
別に待遇は悪くないけど、やりがいも感じられない…。
仕事にマンネリを感じて随分長くなるなぁ…。
もうこの会社でこの上司と一緒に仕事をするのは疲れた…。

などなど、1つ1つは小さな「何となくネガティブな気持ち」が積み重なって、今の会社や仕事で前を向くことができなくなってしまう。長く仕事を続けていれば、そんな気持ちになってしまうこともあるかと思います。

気持ちがトーンダウンするこの時期は、自分のキャリアを落ち着いて客観的に見つめ直すとてもいい機会です。この時期はこう考えて、気持ちを整理してみませんか。



今の仕事や環境で満たされていないことって?

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「何となく辞めたい」も、ひも解いていくと本当は「何となく」ではなく、「小さな満たされないこと」が積み重なっているのではないでしょうか。

それは、1つ1つは本当に小さなことで、1つ2つ、1回2回であれば乗り越えられるけれど、いくつも積み重なったり、もうずっとその状態が続いていたりすると、「やってられない」となってしまう、こんなことではないかと思います。


・すごく忙しいのに当たり前のように仕事を追加されて、残業が増えた。
・上司の事務的な対応や高圧的な対応がストレス。
・上司が方針をすぐ変える、意思決定ができないなど、とにかく仕事がやりにくい。
・一生懸命やった仕事に、ねぎらいの言葉もなかった。
・いつも目標数字のことばかり言われて、誰の何のために仕事をしているのかわからなくなってきた。
・職場の人間関係が殺伐としていて、つまらない。
・仕事をしていても誰からも感謝されたり、評価されたりすることがない。
・がんばっても給与が上がらない。
・休みが取れない。


元気なときなら、「こんな小さなことを気にするなんて」と思えることも、塵も積もれば山となります。「こんなことくらいで」と自分の気持ちを蔑ろにせずに、今の仕事や環境で満たされていないことは何なのか、自分の状況に丁寧に向き合ってみてください。



今の仕事、職場のいいところは?


「何となく辞めたい」のモヤモヤの元が整理できたら、次は今の仕事や職場のいいところ、メリットもあげてみましょう。

・安定している。
・仕事に慣れている。
・同僚はいい人。
・福利厚生など、待遇はいい。
・知名度はある。
・仕事は面白い。
・お客様にはかわいがってもらえている。
・社内で築いた信頼関係がある。

などなど、「なんとなく辞めたい」が「もう辞めよう!」にならないのは、まだどこかに何か「今の会社に残る理由」があるからではないでしょうか。それは何なのかをみつけましょう。



今の会社でなければできないことは?

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そして今の仕事や職場のいいところがはっきりしたら、それは今の会社でなければ得られないものか、それとも他の会社でも得られるものか、客観的に考えてみましょう

たとえば、安定していればよいのであれば、他の会社でも「安定」は得られます。福利厚生など、待遇面だけの話であれば、求人条件で確認するのも容易でしょう。

「仕事に慣れている」というのは新しい会社では、すぐには得られません。ただ、転職しても数年たてばどんな仕事でも慣れていきます。

「この仕事が面白い」は他の会社では難しいものです。似たような仕事はあっても、今の環境と同じ条件の仕事があり、その求人があるとは限りません。ただ、今の仕事とは違った面白さの仕事を見つけるのは難しくはありません。

「同僚はいい人」という恵まれた人間関係は、なかなか得難いものです。転職した職場は、今よりもさらにいい人間関係が待っているかもしれませんが、反対にもっと合わない人間関係が待っているかもしれません。こればかりは転職してみないとわかりません。

「お客様にかわいがってもらえている」ならば、転職すれば今のお客様からは離れるかもしれませんが、「お客様にかわいがってもらえる」ほどのコミュニケーション力を持つあなたならば、どんな環境にいってもお客様と良好な関係が築けるでしょう。

「社内で築いた信頼関係がある」というのもまた、簡単には他の会社では得られません。その信頼は、相応の年月をかけたコミュニケーションと実績の結果、少しずつ積み重なってきたものだからです。そしてこの信頼関係は、今の仕事をしやすくしてくれていて、仕事のパフォーマンスにも大きく影響しています。
転職したら、社内での信頼関係はまた1から築き直す必要があります。同じ信頼関係は築けませんが、1つの職場でいい信頼関係を築くことができたならば、新しい職場でもいい人間関係を築ける可能性は高いでしょう。

そう、だいたいのものは、転職しても得られる可能性があります。必ずしも同じものが得られるとは限りませんし、望む条件をすべて叶えられる求人に運よく出会えるとも限りません。しかし、転職したらすべてを失うわけではありません。場合によっては、今よりも恵まれた環境や仕事内容、待遇を手にすることもできます。

転職してもいいんだ。
今の職場にこだわる必要はないんだ。


「なんとなく辞めたい」と思ったときこそ、「なら、辞めてもいいんだよ」と肩の力を抜いてみましょう。



「辞めてもいい」の先に残ったものは?

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さて、その後に残った気持ちはどこに向かっているでしょうか。

「辞めてもいい…そうだよな。じゃあ、ちょっと転職先を探してみるか」となったら、ぜひ転職活動を始めてみてください。

「自分は今の仕事を辞めてもいいんだ。じゃあ、次はどんな仕事をしたいんだろう?」とワクワクする気持ちが沸いてきたら、今回の「なんとなく辞めたい」は、「新しい仕事を始めたい」というサインだったのかもしれません。

反対に、「うーん、でも今の仕事もやっぱり気に入っているし」「まだ今の仕事でもできること、やり残したことがあるし…」と思えたら、まだ本音では今の仕事や職場を離れたくないということでしょう。その気持ちに気づいたら、今の仕事や環境の捉え方も少しポジティブに変わってくるのではないでしょうか。そして、捉え方が変われば、今の仕事や職場で「まだできること」が見えてくるかもしれません。



転職の際には、頭で今後のキャリアプランを考えることはもちろん大切です。しかし、辞めるかどうか、転職するかどうかを決めるときには、自分の心にしっかり向き合うことがより大切です。ここで自分の気持ちにきちんと向き合って整理することで、転職したいのが今なのか、または別のタイミングなのか、そもそも実は転職したくないのか、腹をくくった答えが見えてくるからです。

自分の気持ちと向き合い、それを整理するのが堂々巡りになってしまったら、ぜひ信頼できる第三者に話をしてみてください。誰かに話をすることで自分の気持ちも整理できますし、そのフィードバックをもらうことより考えが明確になります。「なんとなく辞めたい」という気持ちがモヤモヤしているときこそ、「誰かに相談する」というのはとても有効な解決方法なのです。

もし誰に相談したらいいかわからない、適切な相談相手がいないときには、ぜひ私たちキャリアコンサルタントも活用してくださいね。「何となく辞めたい」のモヤモヤが晴れて次の選択を選び、意思決定するまでをサポートさせていただきます。




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